サッカーボーイズ
- 作者: はらだみずき
- 出版社/メーカー: カンゼン
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ごく普通の少年たちと指導者たちの物語。
スポーツ物の物語は最初は弱小でも次第に
大舞台に上り詰めていったり、天才がいたりと
という事が多いけど、この話の登場人物は
市のトレセンに呼ばれるかどうかの選手が
中心選手というところからしても、
キャプつばの対極にあるような、
非常にリアリティを感じる内容です。
無邪気に夢見たり、無心に好きなことに向き合う
時代を過ぎ現実の中での自分を知り、挫折を味わいながらも
自我を見出していくこの年代の心の揺れ動きが
丁寧に描かれているのが特に印象的でした。
失った自信をどう取り戻し、身に着けていくのか。
一試合ごとの価値をどう見出すか。
サッカーの喜びはどこにあるのか。
これは少年であっても、大人であっても、
プロであっても同じことなんじゃないかな、
なんて思いながら読みました。
作者のはらだみずき氏にとって
この作品がデビュー作だそうで、
子どものころから現在に至るまでサッカーを
プレーし続けており、
子どもたちの指導にも当たった
経験があるそうです。
ブログの方でも日々サッカーにまつわる記事を
書いてらっしゃいます。