日本平に行ってきた。

surumeno132007-12-14

サッカーにとって数字とか日付ってかなり大切なものだ。

1997.12.14.
私はその日何をしていたか覚えていない。
2017.12.14.
私はどんな風にサッカーを見ているだろう。

2007.12.14.
この日のことは、きっとずっと忘れられないだろう。

 
晴天の静岡は福島では考えられない暖かさで、
アウェイゴール裏から外を眺めるとキラキラと太平洋が輝き、
バックスタンドの間に借景のように富士山が見える。

行く前、怪しい奴らと思われないかしら・・・と不安になりつつ、
やり取りするメールの先に職員の方のサッカーに対する
気持ちが垣間見えて嬉しくてしょうがなかった。
いざ、ついてみると職員総出でお迎えしていただき、
恐縮することしきり。

10年前の場所に、10年前と同じ横断幕を貼る。
写真を通してみると、同じ時間帯ということもあり、
同じ光線の中、同じ色合いの光景が広がっていた。
そのころは無かったアストロビジョン。
まだ真新しい画面に、10年前の光景が映し出される。
 

これだけのことをしてくださってさらに恐縮することしきりだったのだけど、
職員の方は、「これもまた、日本平の歴史ですから」と言っていた。
急遽スタジアムまできてくれた清水サポーターのYさん、
夜、宿までわざわざタクシーを飛ばして
思い出話に花を咲かせてくれたwさん、*1
彼らが自らのチームの大切さを知るからこそ、
私たちをこのように迎えてくれたのだと思う。

Jリーグのチームと戦う事のすごさって、
選手も、サポーターも、
より一層強く、より懐の深い相手と戦えることのすごさなんだな。
そしてここまでたどり着いた福島FCもまた、
リスペクトに値するチームであった。

今、福島のチームが日本平で戦うまでの道のりは果てしなく遠い。
しかし、10年前にここで戦ったチームがあったからこそ
すばらしい出会いがあり、経験と記憶を繋ぐことができた。
そして、いつの日かまた彼らと戦うに値する高みに上がれるよう、
私たちはプリメーロを愛し続けよう。

*1:ドイツワールドカップの際、オランダの駅でお話したことがありまして・・・これもまたすごい縁です