いつか「おかえりなさい」という日まで。


1997年12月14日。
福島FCが日本のプロサッカークラブとして最初に解散してしまった日だ。

それから14年後の今年、原発事故の影響でたくさんの人たちが福島を離れた。
プリメーロの選手も、何人か避難のために退団することになった。
長年にわたってプリメーロのために力を尽くしてくれた選手たち。
プレーはもちろん、精神的にもいつもチームを盛り上げてくれた。
こんな状況だから、ちゃんとお別れをすることも出来なかった。

今年、プリメーロはリーグ戦に参戦することができなかった。
福島FCの解散とリーグ不参戦。
私たちのサッカーは二度、その火を途絶えさせることとなってしまった。

一度目に消えた火は福島FCの選手や関係者たちが福島のサッカー界の育成に携わり、アマチュアとしてプレーを続けることで再び燃え上がる事ができた。
二度目に途絶えてしまった火も、再び燃え上がらせなくてはいけない。

福島を離れた仲間に、元気でやっているよと伝えるために。
いつか、福島を離れた仲間が再び帰ってきた時に、「おかえりなさい」と言うために。

また再び、走りはじめよう。