昇格おめでとう、アルビレックス新潟

私がアルビの名をはじめて見たのはまだサッカーにはちっとも興味を持っていない2,3年前だった。HPを持ったのこそ最近だけどネット利用歴は5年以上あり、その初期から長い付き合いをさせていただいている新潟在住のかんちゃんという方がいる。「地元サッカーチームのアルビレックスが昇格しそうだから一試合ぐらいみにいこうかな。」という日記の記述ではじめてその存在を知った。その時はたいして気にも留めていなかった。でも自分がサッカーにはまり、仙台にも応援に通い始めたころ、新潟がJ1にあがって、お互いに行き来できたらすごく楽しいだろうな、と考えるようになった。
手始めに、J2第6節の広島戦にサッカー観戦が初めてだというかんちゃんを誘って見に行った。私が大遅刻はするは、連絡不足だわ、屋根のない市陸なのに雨は大降りだわ、肝心の新潟は負けるはで、申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど、けっこう楽しんでもらえたみたいで少しほっとした。新潟にはもう一人、かんちゃんの友人のたかおさんという、これまたネット上で長い付き合いの方がいた。博学かつ飄々とした人柄で仲間内の掲示板でお兄さん的に慕われていた。なぜか彼とはみんなで集まる時、どちらかが欠席していて、付き合いが長いのに顔を知らなかったのだが、かんちゃんが試合後の夕食に呼び出しをかけてくれて初対面となった。その後、私は加速度をつけてサッカー観戦にのめりこみ、行きたいと思ってもなかなか新潟にはいけないでいた。9月、かんちゃんの掲示板にサッカーがらみの書き込みをした時、たかおさんからスワンの代表戦に行ったよ、するめさんも誘おうと思ったんだけど…というレスをもらい、その後アルビについていくつかのレスをやり取りした。「近々、新潟にうかがいますのでまたお世話になりますね。」とレスをした、その数日後、たかおさんがお亡くなりになったという知らせをもらった。
アルビレックス、実はあんま好きじゃないんだよな、といっていたたかおさんは本意ではないかもしれないけれど、私は一生スワンやアルビを見るたびに思い出すとおもいます。こうやっていろいろなことをサッカーの出来事を結びつけて考えるのは、サッカー好きじゃない人からすればひょっとしたら馬鹿らしかったり不謹慎に感じるのかもしれないけれど、人と人の結びつき、人それぞれの想いを強くするものとして私の人生に確実に刻み込まれていくものであると感じています。