天皇杯1回戦 FCプリメーロ0-1三菱自動車水島(岡山代表)(Jヴィレッジスタジアム)


SAの部分にしか屋根のないJヴィレッジスタジアムが試合会場なのに、ずっと天気予報は雨。
しかし、どうにか曇天のままキックオフを迎えることができました。
相手はJFLの三菱水島。元Jの選手も何人かいるそうです。
プリメーロは苦労してつかんだ福島県代表の座、この試合に強い意気込みで望んでいることがありありと感じられます。前半、早い時間帯でゲームキャプテンでありDFの要でもある本田選手が負傷退場というピンチを迎えますが、GK千田選手を中心に再三にわたる攻撃を防ぎ、そこから逆に攻め込みます。
前半を0-0で終え、後半。
選手たちの気持ちも、立って声を出す私たちも、そして会場に足を運んだ600人強の観客の皆さんのプリメーロを後押しする気持ちも、時間が進むにつれ、ますます強くなっていきます。
後半の中ごろ、水島の選手がバーに当て、跳ね返ったボールを押し込み、均衡が破れます。しかし、ここからもプリメーロは一歩も引かず、再三にわたり相手ゴールに迫り、また、相手の攻撃も千田選手の神がかり的セーブや、千田選手が前に出たときのDF選手のゴール前でのこれまた神がかり的なディフェンスでしのぎます。
選手もスタンドも一体となって、最後の最後まで後一点を求め続けましたが願い届かず・・・最後の攻撃時、あそこまであがっていく千田選手、私は初めて見たな。

選手たちは決してこの結果を良しとはしていないことでしょう。
ゲームが終わりその場に崩れ落ちる姿、TVのインタビューで悔しさがにじむ声での受け答えからも十分に伝わってくるものがありました。

JFLのチームを相手に、負傷退場を出しながらここまで喰らいついていけた事は、福島代表としてはずかしくない戦いぶりだったし、すばらしいチーム、そしてすばらしいゲームだったことをうれしく思います。
だからこそ、今はまだこの敗戦の意味と悔しさを噛み締めていたい気分です。

そして、プリメーロはこの試合での経験を、必ず次へとつなげる事ができるチームであると信じています。


LOVE FOOTBALL,LOVE FUKUSHIMA.