ネット上の著作権に関するかんがえかた。

私はホームページは誰でも自由に入って見ていいですよ、と公開されている制作者の庭みたいなものとイメージしています。
写真にしろ文章にしろ、コンテンツは制作者自身の分身として咲かせた花のようなもの。レベルは小学生が育てたひまわり、なんとなく種が増えて毎年咲くコスモス、名人が丹精込めて育て上げた盆栽というふうにさまざまかもしれません。
でも、公開されているものとはいえ、どんなものでもコンテンツを無断で転載するのは、よその庭の花を黙って切ってきて、生けてあるようなもの。

もし、他の人の庭の花を自分の庭の一角にぜひ、と思ったら、一声かけて株分けなり、種をもらうなりして植えれば庭はより豊かになります。
ネット上のコンテンツであれば利用してもいいかを聞いて許可をもらってから載せることがあたるんじゃないかな。
サッカーの世界、特にぷらふくなんかは福島の希少植物のマニアックな愛好家みたいなものですからwこのようなやり取りはとくに必要だと思います。
載せる際ですが、できれば提供者を何らかの形で表示したほうがいいかもしれません。ホームページは誰もが通り過ぎる庭です。
ちょっとした風景を写した写真の片隅にうつっていた母子。実は家庭内暴力から命からがら逃げてきて、やっと知人の家で一息ついていたところを元夫にその写真がきっかけで居場所を突き止められ再び身の危険にされされる。
ホームページの文章を目に留めた編集者が、ぜひ記事に使わせてほしいといってくる。
マイナスとプラス、両極端な例を挙げましたが、どちらもありえない話ではありません。まあそこまで極端な事はないにしろ、よそと同じ写真がいきなりあった場合、何も知らない第3者には無断で持ってこられたかそうではないかわからないですし、いろんなケースを想定して、また提供者に対する気持ちとしてひとてまで済むことですし誰のものか明示したほうがいいかと。提供者の方が名前載せないで、という時はこの限りではありません。

著作権に関しては「Copyright! 著作権侵害の危機管理」http://www2.e-net.or.jp/~maasa/index.htmlが参考になります。ぜひ読んでみてください。

「じゃあ、するめさん、あなたのいつもどっかのページとか発言とかを日記にコピペしてるの、あれはどーなのよ」っていう人がいるかもしれません。
これは「引用」といって、著作権法で認められています。
ここでまた庭のたとえです。実際の庭なら一緒に見ている人と「あそこに咲いている花、りっぱねぇ」「ねえ、このバラの香り、すごくいいね」なんてお互いにその場でやり取りができます。でもネットや本など時間や場所を越えて発信者と受け取り手がコミュニケーションする場合、何かを同時に指差すことはできません。そこで引用です。規定どおり引用するということは、「あの花見て!」と指差すような行為です。この辺はけっこう感覚的なものもあるので、本人は指差しているつもりが花を株ごとぐいぐい引っこ抜きそうになっていたなど、加減が難しいところではあります。

引用に関してはhttp://kotonoha.main.jp/2003/12/12.html「「引用」は無断でやるのが当たり前 : ウェブログ@ことのは」がとても勉強になりました。詳しく説明する余力がないので引用の仕方についてちゃんと知りたい方はこちらをどうぞ。

ええと、ホームページを持っている方には基礎知識としてこれらのことを踏まえていてほしいなぁと思ってます。まあ臨機応変といえば臨機応変なんだけどね。

追記
ええと、これは個人的な好き嫌いでいっていることではなくて、著作権法という法律で定められていることにのっとってます。
ただ、ネット上で信頼関係を作るという意味でも必要な考え方ではないかな。